event / news

イベント・ニュース

news

オリジナル VR ソフト開発の実証事業を桐生第一高校で実施。 ~歩行型 VR デバイスでよりリアルな防災避難訓練を~

一般社団法人群馬県 e スポーツ連合は、2023 年 1 月 25 日(水)に桐生第一高等学校(群馬県桐生市、学校長:味戸 克之)にて避難体験 VR ソフトの実証実験(以下、本実験)を行いました。
本事業は、群馬県(産業経済部)の「ぐんまデジタルイノベーション加速化補助金」を財源に事業を実施したものです。
今回の実証実験を踏まえて、2月8日に2回目を同校で実施しソフトの完成を進めていきます。

2023年1月25日

実証実験は、歩行型 VR デバイス「KATVR」による防災分野での利用として
高校生のなじみ深い学校現場を舞台として、実際に学習教材として体験してもらう想定の高校生に実証実験に参加してもらいました。

火災現場では、煙を吸わないようハンカチ等で鼻をふさぎ、身をかがめる姿勢で移動する適切な避難行動が必要です。

災害は現実には作りづらい環境ですが、より現実に近いバーチャル空間を構築し、ユーザーエクスペリエンスの高い避難体験の VR を構築することで防災意識啓発や防災知識の習得、災害発生時の正しい判断・行動が期待できます。VR 内での移動は、コントローラーを用いるのではなく、実際に歩行して避難体験できるよう設計されています。VR 機器を装着した状態で歩くと実証者が転倒するリスクがありますが、「KAT WALK mini S」は腰や太ももを固定し安全面でも考慮されています。

 

 

VR を使った教育のメリットとして、学習意欲の向上や疑似体験による考える力の醸成、理解度の深まりをもたらすと言われており、官公庁や教育機関など様々な業種で導入されています。

 

■ソフトについて
舞台となるのは煙に覆われた学校の 2 階廊下です。1階の給食室から出火しており 1 階がある程度燃え広がってしまっています。スタート地点の近くの階段は、既に火と煙が充満してしまっており、誘導灯の指示を確認しながら、反対側の階段を目指すことになります。途中、消化器に関するアドバイスや理科実験室で火災が発生するイベント演出も入ります。

 

■ソフト監修
本実証実験のソフトについては、学校現場での防災教育に知見の深い群馬大学 大学院理工学府 環境創生部門/広域首都圏防災研究センター 金井昌信 教授にソフト内での誘導アナウンスや体力ゲージによる煙の吸い過ぎかどうかの表現、模擬授業実施時の流れなどアドバイスしていただいきました。

 

■開発経緯
群馬県 e スポーツ連合は、e スポーツの発展普及を皮切りにデジタル分野での活動を進めています。今回、群馬県が未来を見据えた事業投資を後押しするため募集した「デジタルイノベーション加速化事業(ぐんまデジタルイノベーション加速化補助金)」に応募し、本実験を含む事業が採択されました。

 

 

back to index