高校におけるeスポーツについて

  • 利根沼田学校組合立利根商業高等学校
  • 人生が開いていく

  • 「高校eスポーツ部支援プログラム」を活用し、ゲーミングPCを導入した県内の3校。普段の活動内容と、なぜeスポーツ部を創設することになったのかを、利根沼田学校組合立利根商業高等学校の総合ビジネス部顧問・丸山真弘先生に聞きました。

利根商ではどんなスタイルでeスポーツを取り入れていますか?

総合ビジネス部顧問の丸山真弘先生

丸山 「まちとの連携」を念頭に、総合ビジネス部の活動の一環として取り入れるカタチを取っています。地域との活動や上毛新聞主催の「群馬イノベーションアワード」への応募・出場など、まちに飛び出すような活動をしていますが、総合ビジネス部の前身がパソコン部だったこともあり、eスポーツとは相性の良い部活だと思います。

eスポーツに関心をもったきっかけはなんですか?

eスポーツ部の支援プログラムと地元家電量販店の協力で5台のPCがそろう部室

丸山 群馬県庁32階のtsulunosから、8月に配信されたeスポーツセミナーの動画です。群馬県eスポーツ連合さんが司会で、地方創生や産業のつながりのお話をされていました。地域性のあるみなかみでeスポーツを取り入れたらおもしろくなるんじゃないかと直感が働きました。みなかみ町の観光課や観光協会、アウトドアガイド協会など一緒に組めそうなところがどんどん浮かんできまして…

今浮かんでいる連携の構想があれば教えてください!

丸山 温泉街の空き店舗の活用、各ホテルや旅館のロビーを活用しての企画、キャンプ場などが舞台のアウトドアと融合したイベントなどが浮かんでいます。業界や規模などによっては経済効果がどのくらい出るのかということを先に考えがちですけど、そもそもデータがまだ少ないわけです。新しいことに挑戦し、自ら率先してデータを蓄積していくことも大切なことです。

部活のこと、部員の様子についても教えてください。

生徒たちがボイスチャットでコミュニケーションを取っているヘッドフォン

丸山 平日の16時から18時半まで毎日活動しています。現在はお試し期間のようなところでもあり、部員は3年生数名のみ。新年度から新入生の募集を開始する予定です。eスポーツ導入後、生徒たちのコミュニケーション力が向上したと感じます。普段の生活よりeスポーツをやっているときのほうが明るい感じもしますしね(笑)。また、ハードウェアに対しての探究心、細かいところを知りたいという気持ちも出てきているようです。

部員に期待することはありますか?

丸山 「eスポーツを通して地元の魅力を広げる」ことを意識し、まちとの連携など企画全体の運営に携わってもらいたいです。その過程や結果から多くの学びが得られるはずなので。  プロを目指したいという生徒も出てきました。その生徒は保護者と夢の共有もできているようですし、しっかり応援していくつもりです。eスポーツから新しい人生が開いていくなんて、すごいことですよね。もしプロに挑戦したいという勇気ある生徒が今後も出てくるようであれば、背中を押してあげられるよう私も頑張りたいと思います。

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