オトナがたしなむeスポーツ

  • 暴れん坊fc
  • チームの息が合った瞬間は、本当に楽しい!

  • 2020年の「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」ウイニングイレブン部門で群馬県代表となったチーム「暴れん坊FC」の平石卓朗さん、森田秀斗さん、森田卓也さんに、eスポーツの魅力と、どのように仕事と両立して練習しているかを教えてもらいます。

チーム結成・大会出場のきっかけは?

平石卓朗さん

平石 eスポーツの国体(※)予選があることを知り、出場してみたい!と思ったのが始まりでした。申し込みの条件を調べてみると3人1組という枠だったので、幼稚園の頃から幼なじみの秀斗くんに声を掛けてみました。出場したかった種目が「ウイニングイレブン(以後、ウイイレ)」だったこともあり、昔から一緒にウイイレをやっていた秀斗くんのお兄さんも混ざってくれることに。こうして「暴れん坊FC」が誕生し、2020年の大会に初出場することができました。 ※2019年よりeスポーツが国体の文化プログラムに採用された。2020年は感染症拡大に伴う国体の延期により、全国都道府県対抗eスポーツ選手権として実施された。

3人ともサッカー経験者だったのですか?

森田卓也さん

森田卓 僕以外の2人はサッカー部で、僕自身は小学1年の頃にちょっとやっていただけ。サッカー経験者でも未経験でも、何かがきっかけでサッカーを続けるのが難しくなった人でも、リアルのサッカーと同じ感覚で楽しめる。そんな良さがeスポーツにはあります。  

普段はどういうスタイルで練習していますか?

森田秀斗さん

森田秀 合同で練習する時は、3人が帰宅していろいろなことが落ち着いたあとの22時とか23時くらいから。オンラインで3人チームの相手を見つけて対戦したり。実践の中で得点が入りづらいと感じたら自主練をして課題をつぶしていきます。練習モードでフリーキックを蹴ったり、休みの日なら朝練をすることもありますね。

平石 秀斗くんは眠くなるとすぐプレイに出るんですよ。反応が目に見えて鈍くなる(笑)。リアルのサッカーではそれはないですよね。ここはゲームならではのおもしろいポイントかもしれません。
 ビシッと練習していそうだと感じるかもしれませんが、そんなことはなく、結構ゆるゆると集まって練習していますよ。前回の大会の時もそうで、特別スケジュールを組んだり練習内容を決めていたわけでもなく。

試合前や大会前に意識することはありますか?

群馬県代表の座を勝ち取った会場で

平石 試合前は鶏肉を食べています!これについては、リアルもeスポーツもモチベーションは同じです。

森田秀 関東ブロック大会に出場した時に、群馬県eスポーツ連合さんが試合前にチョコレートを差し入れてくれたんですけど、頭を使うので糖分も大切ですね。

森田卓 それと、大会前になると練習量は一気に増えますね。直前は毎日やっていました。

森田秀 やっぱり大会が目前になると気合が入ります。週8くらいの勢いで練習していました(笑)。

eスポーツならではの楽しみは感じますか?

全国都道府県対抗eスポーツ選手権群馬県代表決定戦の優勝トロフィー

森田卓 チームの息が合ったときは本当に楽しいですよ!

森田秀 普段はボイスチャットを使って連携しながらやっていますが、足元やスペースにパスを出すとき、阿吽の呼吸でボールがつながっていくことがあるんですよね。リアルだと「あがれあがれ!」とか言いますけど、それもなくピタッと息が合うのはたしかに気持ちいいです。

平石 リモート飲み+ゲームみたいな面もあるよね?

森田秀 そうそう。ビールを飲みながらリラックスしてプレイできるのは、eスポーツならではですし、大人のたしなみ感が味わえるポイントですよ。

これからのeスポーツに期待することや展望があれば教えてください!

森田卓 リアルとゲームが相互に関わってくるというのはおもしろいので、この辺りがもっと広がるといいなと。たとえばウイイレで気付いたことがリアルのサッカーで活かされたり、サッカー部の人がウイイレで感覚を磨いて実践に活かしたり。そんな往復が生まれていきそうな予感がします。

平石 ゲームで勝つための得点だけでなく、実際にサッカーをしていたので、リアルのうまいプレーをウイイレでもできたらいいなと思ってやってます。

森田秀 たしかにそう。点が入る最終の局面が似ることは多いと思いますが、ゲーム的に効率の良い点の取り方よりも、「こういうパスが通ったら良いよね。かっこいいよね」という自分たちがリアルでやってみたいプレーを、ゲーム上でも再現して得点につなげていく。これを追求しながら、試合や大会での勝利を今後も掴んでいきたいです。

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